4.5.3独自の製品を構築する

独自の製品を構築することは、リスクの高い、報酬の高いアプローチです。しかし、それが機能すれば、独特の研究を可能にする正のフィードバックループの恩恵を受けることができます。

独自の実験をさらに進めていくアプローチを取って、実際には独自の製品を作る研究者もいます。これらの製品はユーザーを引きつけ、実験や他の種類の研究のためのプラットフォームとして機能します。たとえば、ミネソタ大学の研究者グループは、無料で非商用のパーソナライズされた映画の推奨事項を提供するMovieLensを作成しました。 MovieLensは1997年以来継続的に運営されており、この間250,000人の登録ユーザが2000万以上の映画(Harper and Konstan 2015) 3万以上の映画で提供しています。 MovieLensは、公共財への貢献に関する社会科学理論(Beenen et al. 2004; Cosley et al. 2005; Chen et al. 2010; Ren et al. 2012)から、 (Rashid et al. 2002; Drenner et al. 2006; Harper, Sen, and Frankowski 2007; Ekstrand et al. 2015) 。これらの実験の多くは、実際の作業用製品を完全に制御する研究者がいなくても可能ではありませんでした。

残念なことに、独自の製品を構築することは非常に難しく、新興企業をつくるのと同じように考えるべきです。高リスクで高い報酬です。成功した場合、このアプローチは、現実主義と既存のシステムで作業している参加者が独自の実験を構築することから得られる多くの制御を提供します。さらに、このアプローチは潜在的に正帰還ループを作り出すことができ、より多くの研究がより多くの研究者につながるより多くのユーザーにつながるより良い製品につながります（図4.16）。言い換えれば、肯定的なフィードバックループが始まると、研究はより簡単で簡単になるはずです。このアプローチは現時点では非常に困難ですが、私の希望は、技術が向上するにつれてより実用的になることです。しかし、それまでは、研究者が製品をコントロールしたいと思った場合、私は次に話し合う話題となる、企業と提携するより直接的な戦略があります。

図4.16：独自の製品を構築することができれば、肯定的なフィードバックループの恩恵を受けることができます。研究により優れた製品が得られ、より多くのユーザーにつながり、より多くの研究につながります。このような正帰還ループは創造するのが非常に困難ですが、そうでなければ可能ではない研究を可能にします。 MovieLensは、正帰還ループ(Harper and Konstan 2015)作成に成功した研究プロジェクトの一例です。